球磨焼酎の未来予想図
球磨焼酎の未来予想図
〜福田酒造のこれから〜
500年続くといわれる球磨焼酎の歴史のなかで、昭和生まれの福田酒造はまだまだ新しい蔵元ですが、世界で勝負できる焼酎づくりに日々奮闘しています。
かつて球磨焼酎の製法は常圧蒸留と呼ばれる、もろみを高い温度まで引き上げる方法が一般的でした。そこから生まれる焼酎は、米の油分が持つ強烈な香りと濃厚な味わいが特徴です。昭和50年代に入り、低温で蒸留する減圧蒸留が普及しました。こちらはすっきりさわやかな焼酎。福田酒造も昭和59年に減圧蒸留器を導入し「山河」が誕生しました。常圧、減圧それぞれに良さがあり、飲む人の好みも分かれます。これまでは人吉球磨地方を中心とした県内消費が多かった福田酒造ですが、これから県外はもちろん、国外への販路拡大をめざしています。特に樽熟成の「樽御輿」は焼酎の持ち味をいかしながら、洋酒の性質を合わせ持つ変わり種です。杜氏の宮﨑さんは「今回のキャラバンを全国にうちの焼酎を知ってもらう契機にしたい」と意気込んでいます。その先には「洋酒の本場、アメリカやヨーロッパで勝負できる焼酎をつくりたい」という思いが感じられます。

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